100個分

しじみの歴史

ミネラルとアミノ酸を豊富に含む「しじみ」は、古くから「土用蜆」として夏に、また「寒蜆」として冬にそれぞれ食べられてきました。
夏と冬のどちらでも食べられる、一年を通じて口にできる食材のため、かつては「四時美」などという表記がされていました。
現在では一文字で「蜆」という字に置き換わっていますが、四時美という表記はとても日本的な書き方です。

逆に言えば、しじみはそれだけ古い時代から愛されてきた食材と言えるのです。
もっとも美味しい時期は冬であると言われます。
夏から秋の暑い時期に栄養を摂り、さらに冬の寒い水にさらされる事で身が引き締まります。

もちろん身には豊富な栄養素を有し、この時期は特に高い栄養効果を持っています。
しじみは古くから「肝臓に効く薬」と言われてきました。
また、代謝を促進する事から精力増進や疲労回復のための強壮食とも言われています。

私たちが普段口にしているしじみは宍道湖や木曽川で漁獲される「やまと蜆」が一般的ですが、関西地方の琵琶湖と瀬田川で漁獲される「瀬田蜆」なども同じく有名です。
宍道湖のものは日本全体で約5割もの漁獲量を誇っており、湖でありながら海に接しているという好立地からも
しじみの中に天然の塩分が浸み込み、旨みを際立たせています。
基本的に真水にしか生息できませんが、やまと蜆は塩水にも適応した種類です。

また、採れる場所が湖か川かよっても味や育ち方は違います。
ちなみに、琵琶湖や瀬田川でのみ獲れる「瀬田蜆」は縄文時代から漁獲されていたという長い伝統を持つ水産物です。
「肝臓の妙薬」などという呼び名がつくほどで、地元では大変人気の高い食材でした。

かつては手で直接獲れるほど豊富に生息していたと言われていますが、今では昔に比べるとそれほどたくさんは獲れなくなってしまったようです。
味は他のしじみに比べて少々控えめなので、しじみ特有の風味が苦手だという人にもおすすめです。
現在、瀬田蜆は関東以北の地域に出荷されることはほとんどないと言われていますが、滋賀県や京都府では今でも旬の味覚として味わうことができます。

Copyright(C) 2013 体の健康に欠かせない栄養素 All Rights Reserved.